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ボクとい草の物語⑤

[2016年7月14日 06時49分]

 

あのショックな電話から3年の時が経ちました。

 

その中で産地のことは気になりつつも、一度も産地に訪れることはありませんでした。

 

忙しい。気まずい。合わせる顔がない。下らない理由は山ほどにある。

 

しかし、再び行ってみる勇気は湧いてきませんでした。

そんなある日のこと、

腑抜けな僕にも産地とつながる運命的な出会いが訪れたのです。

突然、なんの前触れもなく訪れたのは産地問屋の村上産業さんでした。

 

実は畳業界の中の問屋さんには、二種類あります。

産地から地方の問屋さん、畳屋さんを相手にしている問屋さんと、

地方で畳屋さんを相手にする問屋さんがいるのです。

関東や東北など、産地から遠いところの問屋さんは、産地に行き、市に参加し、などということがあまりにも効率が悪いせいか、産地問屋から買ったものを、畳屋さんに売る。そういうシステムの所が多いみたいです。

当店の場合幸い同じ九州ということで、直接産地から買い付けてくる問屋さんばかりでしたが、その中で初めて出会う本物の八代在住の産地問屋さんでした。(本物っていうのも変ですが)

どうやら先代の時期に取引していた問屋さんから紹介されたということでしたが、あまり話す方でもなく、「どうせ表買ってくれ」って言うだけの一問屋なんでしょ?、とすさんだ心で接していたため、とくに質問もなく、殺伐とした空気の中での初対面でした。

それからも月に一度お店に顔を出し、特に話すわけでもない時間を繰り返すうちに、

次第にい草のこと、農家さんのことなど、色々面白い情報を話してくれるようになりました。

正直、私が出会った問屋さんの中でも産地とい草のことに関して情熱がすごく、ずば抜けて詳しかったです。

その中で私も次第に心を開き、産地にある思いをもって行ったこと、なんかわからないけど行かなくなったこと、日常の中でこんな仕事をやっているなど、色々話すようになっていきました。

そんな中、

 

「今度い草の織り研修会やるから来てみんや?」

と、お誘いを受けたのです。

私はまた八代に行き生産者さんに会いたいと思っていたので、二つ返事で承諾しました。

「また産地に行ける。」

 

勝手に行かなくなっただけなのに、僕の心は踊りました。

 

そして、久方ぶりの産地研修当日。

八代の某ショッピングモール駐車場に集合し、挨拶ののち始まりました。

 

私は、谷口さんという方の所で研修させてもらうことになりました。

その時は気づかなかったけれど、それが今い草選びの基準となっている強いい草との出会いでした。

恥ずかしながら、品種でこんなにも特徴が違うなんて知りませんでした。

 

それまでは、ブランド主体の買い方。

良いブランドの表は草も長く、本数もいっぱい詰まっていて、

見た目も綺麗。

基準、規格を通過してブランド表として消費地に運ばれてくるというのが通常でした。

今もそのルートは主流であり、高いブランド表が良いとされています。

 

しかし、その一方でまた違った作り方、織り方、品種があり、実はブランド指定にこそならないけれど、

その表は素晴らしいってことに気付かされたのです。

この研修会で、僕の畳屋人生は大きな分岐点を迎えたのです。

 

『何のために、畳があるのか?』

 

同じ畳といえど、各々ライフスタイルによって用途も使い方も違うのに、

ただ答えもわからず教えられた仕入れ値や、ブランドに頼りっぱなしの目利きとは程遠い仕入れは

本当にお客さんの役にたてるのか?

 

本物とはなんなのか?

 

私は何が出来るのか?

 

 

国産は良い。それは間違いないが、国産だから良いという保証はどこにもない。

 

それからが畳屋として、畳職人としての本当のスタートだったような気がします。

 

 

ボクとい草の物語⑥につづく

 

 

 

ほっこりしようぜ

 

 

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